白山・タンザニア紹介

日本×白山

人々の暮らしを支える水の源、霊峰「白山」

手取川上流御前峰の万年雪 石川、富山、岐阜、福井の4県にまたがる霊峰「白山」。富士山、立山とともに日本三名山の1つとして知られています。1年の約半分を真っ白な雪で覆われる白山は豊かな水の源でもあります。白山山系の雪解け水は手取川、庄川、長良川、九頭竜川など、いくつもの川となって流れ出し、生活水や周辺の田畑をうるおす水として、人々の暮らしを支えてきました。

白山だからこそ楽しめる貴重な自然環境

山麓にはブナを中心とする広葉樹林が広がり、ニホンカモシカやニホンザル、ヤマネ、イヌワシなどの野生動物が数多く生息しています。また、地形や標高の違いによって多様な植物を見ることができる〝花の山〟であり、「ハクサン」の名前がつく高山植物は約20種を数えます。貴重な自然環境を守りながら活用してきたことが認められ、ユネスコエコパークに登録されています。(写真:©石川県観光連盟)

外来植物の侵食が深刻化

コバイケイソウハクサンコザクラ山の魅力を楽しむ登山客ともに、白山にとっては「外来」となる植物の種子が持ち込まれ、白山固有の植物が絶滅の危機に瀕しています。固有種を守るために、外来植物の除去やマットの設置、啓発等が行われています。


タンザニア×キリマンジャロ

アフリカ東部最大の国 タンザニア

タンザニア連合共和国は1964年、8つの国と国境を接する大陸部のタンガニーカとインド洋に浮かぶ島国ザンジバルが統合して誕生しました。面積は東アフリカ最大で、日本の約2.5倍の広さがあります。首都はドドマ。人口約4,500万人。古くから交易が盛んなタンザニアでは、言語や宗教、文化が異なる120以上の民族が暮らしており、人々はお互いの違いを受け入れるフレンドリーな気質をもっています。また、豊かな自然に恵まれ、数多くの野生動物が生息しています。

人々を魅了する「キリマンジャロ山」

野生動物の営みを見ることができるセレンディ国立公園、石造りの重厚な建造物が建ち並ぶザンジバル島など、タンザニアには世界遺産に登録された名所がたくさんあります。キリマンジャロ国立公園もそのひとつ。キリマンジャロ山(5,895m)はアフリカ大陸最高峰で、赤道直下にありながら、頂上はいつも雪におおわれています。世界中の旅行者を魅了し、日本からも年間約5,000人の観光客が訪れます。

 

人気のコーヒー銘柄「キリマンジャロ」

キリマンジャロ山の麓、標高1,500~2,500m一帯のプランテーションで栽培されるコーヒーはタンザニアの特産品の一つです。品質が高く、上品な酸味と深いコク、甘い香りが特徴。世界各国に輸出され、日本では「キリマンジャロ」のブランド名で親しまれている人気のコーヒーです。

 

深刻化する森林伐採

人口増加が急激に進むタンザニアでは、燃料に使うための森林伐採によって、この100年ほどで約3割の森林が失われたといわれています。森林が減少したことで雨量が減り、水源が枯渇、農作物の生産も低下し、人々の生活に深刻な状況をもたらしています。暮らしの環境を守っていくために森林の減少を止めることが求められています。そのための有効な方法が植林なのです。